日本映画(ハル)作品情報/あらすじ/感想
今回紹介するのは日本映画の『ハル』です。
(作品情報)
- 監督 森田芳光
- 脚本 森田芳光
- 出演者 深津絵里、内野聖陽
- 公開日 1996年03月09日
(あらすじ)
東京で平凡なサラリーマン生活を送る速水昇(=内野聖陽)。速水はある日、「ハル」のハンドルネームでパソコン通信の映画フォーラムをおとずれ「ほし」(=深津絵里)と出会う。互いに素顔を明かさない関係であったが、徐々に悩みを相談する間柄となり、ついにお互いに会うことを決断する。
(感想)
物語はパソコン通信(≒チャットルーム)の会話を中心に展開され、ふたりの会話を見守るように進みます。インターネット、携帯電話、スマホ、SNSと人と人をつなぐ距離は様変わりしましたが、こんな時代もあったと感じさせてくれる良い作品です。映像は古いですが、この作品の静かな雰囲気、お互いの顔もわからない二人をつなぐチャットと言うわずかな関係性、2人の距離感が好きでふと見返したりします。
若い方にはピンとこない映画かもしれませんが、この作品は新海誠の「ほしのこえ」、トムハンクス主演の「ユー・ガット・メール」など、その時代その時代の人と人の距離の価値観の違いを感じさせてくれる作品です。当時で言えば「お互いの顔も知らないのに会うってあり?」、今風に言うなら「LINEで告白はあり?」、「SNSからの出会いはあり?」といったところでしょうか。
是非一度ご覧ください。