日本アニメ(ジョーカー・ゲーム)作品情報/あらすじ/感想
今回紹介するのは日本アニメの『ジョーカー・ゲーム』です。(全12話)
(作品情報)
- 原作 柳広司
- 監督 野村和也
- 脚本 岸本卓
- 公開日 2016年04月~
(あらすじ)
昭和12年秋、陸軍内部の強い反対の中、結城中佐によってスパイ養成を目的としたD機関が秘密裏に設立される。参謀本部から監視の密命を受けD機関に赴いた佐久間中尉が目にしたのは、過酷な選抜試験を平然とくぐり抜ける超人的な若者たちだった。スパイマスターである結城中佐と彼らによる暗躍が始まる。
(感想)
スパイ機関を題材にしたアニメで、D機関とターゲット(たち)との手に汗握る頭脳戦、心理戦を描いた大人のミステリー的な作品です。小説、アニメ、実写とありますが、実写は小説やアニメでダメなスパイの典型として表現されるような目立ちたがり屋が主役で正直面白く無・・。作品の質では、解説や心理描写が細かい分、小説がダントツですが、アニメ版も小説の雰囲気を守った作品となっていて活字が苦手な方でも十分楽しめます。
見所① 結末が分からないストーリー展開
この作品の魅力であり意地の悪さでもある結末がわからないストーリ展開が一番の見所です。推理物で言えば、話のゴールが犯人やトリックの特定に有ると予想できますがこの作品の場合は、敵を見つける/やっつける、情報を盗み出すといった単純なストーリーで無く、毎回この話がどこに向かってどこに落ち着くか最後まで分からないのが大きな魅力です。
見所② 優秀なスパイたち
世間に溶け込み最後まで自分の正体を悟られないまま任務を達成していくD機関の優秀な一期生たちが毎回登場します。それを束ねる結城中佐の過去が探られる話もありますが、どれもD機関のスパイとしての完成度の高さを見せ付ける内容で、見終わるととんでもない秘密を知ってしまったような優越感に浸れる話ばかりです。
是非一度ご覧ください。