海外映画(バットマン・ビギンズ)作品情報/あらすじ/感想
今回紹介するのは海外映画の『バットマン・ビギンズ』です。(3部作の1作品目)
(作品情報)
- 監督 クリストファー・ノーラン
- 脚本 クリストファー・ノーラン
- 出演者 クリスチャン・ベール
- 公開日 2005年06月18日
(あらすじ)
ブルース・ウェイン(=クリスチャン・ベール)は子供の頃に両親とオペラに行った帰りに路上で強盗に両親を殺害される。それから14年の月日が経ち、大人になったブルースは汚職と腐敗の蔓延したこのゴッサム・シティでは正義や個人の力など何の意味も持たないことを痛感し超人的な力を追い求める。そしてブルースは、自身の恐怖の象徴たるコウモリの姿をしたバットマンとなり悪に立ち向かうのであった。
(感想)
最近話題の映画『ジョーカー』を見る前にと思いこの作品を始めて見ました。「超人的な能力を持ったヒーローによる痛快なアクション映画・・」を想像してましたが、実際は良い意味でその期待を見事に裏切ってくれる作品でした。
見所① バットマンと言う虚像を作り上げるまでの物語
ゴッサムシティを救うヒーローを切望する一人の青年がバットマンという虚像を作り上げることで悪に対する恐怖/抑止力でもってゴッサム・シティを変えようとする物語です。主役のブルースは壮絶な訓練の末、人並み以上の力を手に入れますが、あくまでそれは常人の域を超えるものではありません。しかし、それを超人的なものに見せることで悪に対する絶対的な抑止力とするところがとてもリアルでした。
見所② 奥深いストーリー(アクション映画?ヒューマン映画?)
バットマンは人並み以上だが超人ではない、というのがこの作品の根底にあります。それによりブルースがバットマンになるまで、そしてバットマンになってからの苦悩が表現されていて、これはアクション映画?それともヒューマン映画?と考えさせられるほど奥深い心理描写がされています。超人による痛快なアクション映画を期待されてる方には合わない作品かもしれませんが、逆にそれがこの作品の見所でもあります。
是非一度ご覧ください。
(ちなみに本作品で、よく知るバットマンの姿が登場するまでに1時間かかりました)